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今の家賃とローン返済額の比較は正しいか?

住宅広告に多い、家賃とローンを比較して下さいという記事。

これは本当に正しいのでしょうか?確かに今払っている家賃よりも住宅ローン返済額(シミュレーション)の方がも安い。それなら自分の物にならない賃貸住宅に家賃を払い続けるよりも住宅ローンを組んで自分の家を買った方が方がお得では?と考えるかもしれません。

しかしながら、こうした家賃とローン返済額の比較には様々な問題があります。それは「金利計算」と「諸費用」です。

 

家賃比較広告はミスリード広告

私はよくみかける住宅ローンの支払いと賃貸住宅の家賃とを比較するような文言は、利用者の誤解を招くミスリード広告(誤解を招く広告)だと思っています。

 

理由1:住宅購入後には様々な諸費用がかかる

一番大きなポイントはこれです。

賃貸住宅を借りていてかかる費用といえば、家賃と2年に一回の更新料+火災保険料程度でしょう。一方、住宅を購入した場合こうはいきません。

分譲マンションの場合
火災保険料(地震保険料)固定資産税都市計画税修繕積立金管理費などがかかります。車を持っている場合は駐車場代も別途です。

特に管理費や修繕積立金だけで月に2〜4万円くらいかかるのもザラです。となると住宅ローン返済額にプラス、2〜4万円する必要があります。さらに固定資産税や都市計画税も10〜30万円(年間)でかかってきます。決して小さい金額ではありません。

一戸建ての場合
一戸建ての場合はマンションにかかっていた修繕積立金や管理費などがかかりません。しかしながら、一戸建てもメンテナンスフリーというわけではありません。外壁や屋根などは定期的なメンテが必要です。分譲マンションの場合は計画的な積立をしてくれるので逆にそういったメンテナンス面は安心できますが、戸建の場合は自分で計画的に貯めておく必要があります。

このように、住宅購入をすることにより様々な費用がかかるわけです。

 

理由2:金利リスクを考慮していない

こうした賃貸家賃と住宅ローン比較広告では、住宅ローンの返済についてギリギリのところをとっているケースがほとんどです。

多くのケースでは35年返済の変動金利をベースに書かれているかと思います。なぜかというと、「月々の返済額が一番小さく見えるから」です。住宅ローンランキングなどを見ていただくとわかる通り、現在は空前の住宅ローン低金利状態です。

しかし、これがいつまで続くかはわかりません。変動金利の住宅ローンは市場金利が上昇すると一気に返済額も増加してしまいます。

今の家賃と同じならぎりぎり大丈夫という方が、そのような住宅ローンを組むというのは超リスクの高い投資をするのと同じ意味になります。詳しくは「住宅ローンとリスク管理」のページも御覧ください。

 

まとめ

基本的に、住宅ローンと賃貸住宅の家賃比較広告を信用してはダメです。必要となる諸費用を考えた上で、さらに金利リスクなどもしっかりと考える必要があります。

もちろん、その上で比較してマイホーム(マンション)を購入する方が良いというのであれば問題ありません。

 

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