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サラリーマン世帯の住宅ローン利用率・返済比率が過去最高に
総務省が2011年2月15日に発表した2010年の家計調査によると、非単身のサラリーマン世帯の中で住宅ローンを抱えている割合がなんと36.9%にもおよび集計開始以来過去最高となったそうです。また、可処分所得に占める住宅ローン返済額も20.6%にのぼるそうです。
サラリーマン世帯の住宅ローン比率が増えたわけは?
住宅ローンを利用する人が増えた背景としてはやはり「住宅ローン減税」や「1%を割り込むような住宅ローン金利の安さ」が大きく影響しているといえるでしょう。
住宅ローンの利用率が36.9%ということで、3人に一人が住宅ローンを利用しているという状況です。そして、可処分所得(いわゆる手取り収入)に占める住宅ローンの返済額が20.6%に達しているというのは驚きです。
住宅ローンの審査において利用される「返済比率」という言葉があります。
これは年収に対する住宅ローンの返済額を示すもので、30〜35%程度が上限と言われています。
今回の調査は、すでに返済が終了間際の人も含まれているので確実なことを言うことはできませんが、かなり高めの数字という印象があります。
今後も住宅ローン利用者は増える?
低金利な住宅ローンが利用できること+住宅ローン減税などによって普通に家賃を払うよりも表面的な支払いは小さくて済むというような状況になりやすいのでしょう。
前回のコラム「国債格下げにひそむ変動金利住宅ローンのリスク」でも指摘しましたが、1%を割るような住宅ローン金利は確かに今はローン支払いが少なくてすむようになっていますが、将来の金利上昇リスクも考えてローンを組む必要があるかと思います。
将来の金利上昇リスクを踏まえて住宅ローンを組む方法
一つは金利の安い変動タイプの金利で借りた場合でシミュレーションするのではなく、2〜3%くらい金利が上がっても返済が可能かどうかを考えることが一つです。
実際に借りる時は変動でもかまいませんが、金利が上昇した時でも対応できるかどうかを一つ考えておくべきです。
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