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住宅ローンをメガバンクで借りるメリット、デメリット
住宅ローンを借りる時、ネットで検索をするとネット銀行(ネット専業銀行)の金利の安い住宅ローンのプランが比較サイトなどをよく見かけるのではないでしょうか?
その一方でいわゆるメガバンク(都市銀行)の住宅ローンにはメリットはないのでしょうか?金利が高いなどと書かれることが多いですが、それは本当に高いのでしょうか?
今回は住宅ローンを借りる時にメガバンク(都市銀行)を利用するメリットとデメリットについて分かりやすく紹介していきます。
メガバンクはネット銀行よりも金利が高い?
2016年2月の適用金利をみてみましょう。
みずほ銀行(変動金利):最低0.6%
ソニー銀行(変動セレクト住宅ローン):0.539%
住信SBIネット銀行住宅ローン:0.579%
あれ、ほとんど変わらないですね。
適用金利には上限・下限がある
注目点はみずほ銀行が「最低」としているところ。みずほ銀行は金利を基準金利(店頭金利)から年率▲1.4〜最大▲1.875%の値引きをしています。
上記の適用金利は最大限の値引きである1.875%が実施された時の金利であって、金利幅も考えると「0.6%〜1.075%」という金利幅になるわけです。適用される金利はみずほ銀行との取引状況や審査によって変わります。
一般的には高属性の方や取引がより密接な方ほど金利が割引されやすいとされています。
保証料がほとんどのケースで必要になる
次いで、メガバンク系の住宅ローンにおいてはそのほとんどで「保証料が必要となる」という点が大きいです。保証料については「住宅ローンと保証料」で詳しく説明していますが、万が一のための銀行側の保険です。
実際のローン契約者にとっては全く意味がない費用です。こうした保証料はローン金利に換算すると0.3%前後になることが多く、その分の金利がさらに上乗せされることになります。
一方のネットバンクの系の住宅ローンは大半が保証会社を付けない(保証料がかからない)という構図になっています。これはかなり大きいです。
なお、ネット銀行の場合はローン契約時の事務手数料がメガバンクと比較して高く設定されていることが多いのですが、保証料と比較するとコスト面ではやはりメガバンクが負けてしまいます。
ここまででわかる通りメガバンクの住宅ローンは基本的にネット銀行の物と比べると「コスト高」となっています。
メガバンクの住宅ローンのメリット
じゃあ、メガバンクで借りる意味はないのか?と言われると必ずしもそうではありません。
メガバンクのメリットとしては「1)スピーディーな審査」「2)銀行のとの取引次第ではネットバンクよりも安くなる可能性もある」というメリットがあります。
スピーディーな審査
ネットバンクの住宅ローンは書類のやり取りは郵送やメールが中心となります。
郵送の場合はそれだけで1日〜3日程度のタイムラグができてしまいます。また、その場(店頭など)で手続きをすることもできないため、支店に言って手続きをするよりも時間がかかってしまいます。
ネットバンク系の住宅ローンの場合は、審査に1ヶ月〜数カ月程度の時間がかかることを想定しておく必要があります。
住宅購入というのは時にスピードが命というケースもあります。そうしたタイミングで審査に数週間もかかっていたらチャンスを逃す可能性だってあります。
そんなタイミングで考えるのであれば、都市銀行(メガバンク)や地方銀行といったように窓口での対応が中心の住宅ローンの方が有利になることが多いでしょう。
銀行との取引次第ではより好条件となることも
メガバンクや地方銀行といったような窓口対応の住宅ローンの場合、銀行との取引次第で条件がより有利になることもあります。
ネット(ホームページなど)で公表しているものはあくまでも一般向けのスペックであって、より上得意先であるというようなケースではホームページなどに乗っている金利や手数料よりも安い価格での提示があることもあります。
特に銀行と長いおつきあいがあると言ったようなケースでは交渉の結果で好条件のローンが組めるような場合もあります。
ちなみに、こうしたお付き合いというのは重要です。ローンのようにお金を貸すという場合、相手が信用できるかどうか、どの程度信用していいのかが分かりません。
ネット銀行などで将来住宅ローンを組もうと考えているような方は事前にそのネット銀行の口座を作っておいて、実際に預金をしておくなどするして将来の利用に備えるというのも一つの手だと思います。
住宅購入・住宅ローン情報一覧
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